オーナー社長のための収益物件活用術 会社の経営安定、個人資産を防衛

第6章管理会社を活用して
収益物件の利益を最大化する

戦略的な修繕を行う

 収益物件の活用に欠かせないのが修繕工事です。建物は古くなれば修繕の必要性が出てきます。この修繕工事を戦略的に行うのと、ただ行うのとでは、利益に大きな差が出ます。

 ここでいう戦略的とは、税金のコントロールを考えることです。修繕工事の税務処理は大きく2つに分かれます。

 ひとつは、修繕費として即時償却できるもの。2つ目は資本的支出として建物の耐用年数に応じて減価償却の対象となるものです。

 収益物件の活用においては、できる限り修繕費として短期間で償却できたほうがよいわけですが、修繕費と資本的支出は、どのように区別されるのでしょうか。ひとつ例を挙げて、ごく簡単に説明しましょう。

 例えば、防水工事は基本的には資本的支出に該当します。物件の価値が向上するからです。ただし価値を向上させない程度に修繕を行うことで、修繕費として処理することもできます。そうすれば単年度での費用化ができますので、その年度の税額を抑える効果が高くなります。

 このように、修繕もただ行えばいいというわけではなく、戦略的に考えて行うことで収益物件の利益は最大化します。そのためには、先述したとおり、アドバイスをもらえる不動産会社の担当者や税理士といったパートナー選びが重要です。修繕費と資本的支出の判定についても、実際はもっと細かな基準がありますので、専門家のアドバイスは必須です。

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