第7章事業の保険か、短期投資回収か――
目的に合わせた出口戦略
長期保有やスペアタイヤとしての売却も
一方で、インカムゲイン狙いで長期保有を続けたり、本業の赤字や不振を補填したりする、スペアタイヤとしての売却も可能です。
例えば、初期設定した利回りなどの見込みより意に反して成績が良いような場合、かつ本業にも何の問題もないのであれば、長期保有を視野に入れることもあり得ます。
逆に、何らかの事情で本業が不振に陥ったりした場合は、スペアタイヤとしてとっておいた収益不動産を売却し、その対価で本業収入の落ち込みを穴埋めするということです。
いずれにせよ、オーナー社長の事情や本業の行く末は千差万別です。そのため、それらオーナー社長の個々の事情に合わせたきめ細やかな物件取得、管理、修繕計画、出口戦略を立案していく必要があるのです。