第8章収益物件の活用で、
オーナー社長はより本業に注力できる
【事例1】7年間で12棟14億円の投資
最終章では、実際に収益物件の活用を行っている4名の方々を紹介します。
内訳は、中小企業のオーナー社長が2名。歯科医師兼歯科クリニック経営にあたる方が1名。そして開業医の方が1名です。
いずれも、物件の取得や管理などで私の会社が深く関わってきた事例といえます。
4名の業種業態は様々で、それぞれ「節税重視」「キャッシュフロー重視」など目的や取り組み方が異なっています。共通点としては、すべての方が資金のほぼ全額を借り入れで行っているということです。
なお、4例ともすべて、5年以上の取り組みを行い、一定の成果が出ている方々ばかりです。
個人のプライバシーを守るため、全員をイニシャルとしています。ただし、金額などの数値はおおむねリアルなもので、これから収益物件の活用を考えるという方には参考になるのではと思います。
7年間で12棟14億円の投資 会社経営者(N氏) 50代男性
- 本業:輸入代理店経営者
- 所有している収益物件:アパート・マンション11棟
- 本業売上:20億円 オフィスビル1棟(売却済)
- 経常利益:2億円
- 収益物件活用の目的:副収入+節税
- 社員数:30名
- 投資額:14億円
- 役員報酬:1億円
N氏が経営する会社は、輸入代理店です。
直近では、本業の売上が20億円、経常利益は2億円で、社員数が30名、自身の役員報酬は1億円です。
現在のところ本業の業績は好調ですが、N氏のかねてからの心配は「波のあるビジネス」ということでした。「輸入代理店」という性格上、地勢学リスクや為替リスクが付いてまわります。
そのような将来に対する漠然とした不安から、収益物件の活用を決意したのでした。