コラム6 タワーマンションの最上階を用いた節税方法
賃料収入などを考えず、あくまでも節税のためのツールとしてならタワーマンションは有効。
収益物件による節税を考えるに当たって、タワーマンションを使った節税が有効な手段として注目されています。
不動産の財産評価は時価ではなく、固定資産税等の評価によります。このギャップを利用することで現金で取得している場合よりも資産の評価額が下がるために節税を図ることができるのです。
そのギャップが大きければ大きいほど節税効果があるのですが、タワーマンションの最上階を利用すると非常に大きなギャップが取れます。
昨今は、都心部を中心にタワーマンションが林立しています。タワーマンションの特徴は、高層階ほど市場価格が高いという点です。市場価格が最も高いのは、当然ながら最上階です。
一方、固定資産税等の評価は、階数に関係なく施工単価×面積で算出されています。つまり、1階でも50階でも同じ固定資産評価なのです。
このギャップを利用して、時価の高いタワーマンションの最上階を取得することで財産の評価を下げることは有効な手法のひとつです。
ただし、収益物件と異なり、タワーマンションは借り入れを利用して取得しても返済原資が確保されないという点に注意が必要です。もちろん貸せば賃料が入ってきてさらに評価も下がるのですが、利回りは通常のアパートなどの収益物件に比べて低くなるのが一般的です。
また物件によっては多額の管理費や修繕積立金が必要になりますので注意が必要です。