第5章低金利・長期ローンを実現する資金調達術
おすすめは変動金利か短期固定金利
借り入れ時に固定金利を選ぶべきか、変動金利にするべきかという問題ですが、収益物件は未来永劫持ち続けるものではありません。もちろん無理に途中で売る必要もありませんが、一定期間が過ぎたら売却して利益確定できますし、また売らざるを得ない事情が発生することもあります。私が知っているなかでは、離婚によって売らざるを得なくなってしまったという事例もありました。
現在の低金利から考えると金利上昇のリスクはあるのですが、基本的には変動金利もしくは5年以内の短期固定金利を選ぶことをおすすめします。これは金利上昇のリスクと、売ることで利益を確定できるのに売れないというリスクや、売らざるを得ないリスクのどちらを取るかという問題に直結します。
というのも、20年などの長期固定金利を組んだ場合、途中で売却する場合には、違約金がかかってしまうのです。私が経験した事例では、20年の固定期間中、取得から5年目で売却したときに、1000万円程度の違約金がかかったということがあります。
違約金は取得時の金利と売却時の金利、さらには借入期間(残存期間)などによって決まるので一概にいくらとはいえませんが、超長期の固定はリスクが高いのは事実でしょう。