オーナー社長のための収益物件活用術 会社の経営安定、個人資産を防衛

第5章低金利・長期ローンを実現する資金調達術

担保評価と借り入れの関係

 続いて、物件の評価額と借り入れの関係についてお話しいたします。

 先述のとおり、金融機関は【個人の属性×物件の評価】で融資を判断します。

 その判断においては個人の属性に重きを置かれるということを述べました。

 とはいえ、物件は必ず評価をされます。その評価額が担保評価の額です。この担保評価が高ければ、金融機関も融資をしやすくなります。

 なぜなら、融資したお金が万が一返済されない場合には、金融機関は担保不動産を競売などで処分して資金を回収することになるため、その回収資金が大きいほうがリスクが低いからです。

 かといって、担保評価の金額の範囲でしか融資をしないということではありません。金融機関の担保評価では、一般的に市場価格よりもかなり厳しく見られるので低く評価されるのが通常です。

 物件の担保評価を超える範囲の融資は、「信用」での貸し出しとなります。例えば、1億円の物件を1億円の借り入れで取得します。金融機関の担保評価が7000万円だとすれば、その差額である3000万円は信用での貸し出しということになります。

 先述のとおり、この信用での貸し出しをどれだけできるかというのは、その個人の属性によって変わってきます。

 貸し出しの審査基準として、信用貸し出しをどれだけ出していいかはすべての金融機関で管理しています。

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